[モバイルオフィスの作り方 Vol.0698]

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◇ ぐずついたお天気ですね・・・・・・第６９８
☆モバイルオフィスの作り方 ★
Vol.0698

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□ ネコも犬もテレワーク・・・・・
□ Microsoftさんに感謝

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☆ ネコも犬もテレワーク・・・・・
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私は週末には平日に忙しくて連絡をとれないお客様に連絡をします。
今週はある会社のオーナーと打合せをしていたのですが・・・・

◇ 父子家庭のマナベ
タマちゃんがちょっと入院中で私は黒ネコ−テンと二人暮らしです。
わびしい男所帯でテンはいつもと違ってすぐに仕事場にやってきます。

マナベもタマちゃんの退院までは万が一にもコロナに感染しないようにとテレ
ワークを続けています。
コロナ検査で引っかかったら手術してもらえないどころか病院にも入れてもら
えません。

テンは私がテレワーク中でもふだんなら私のサテライトオフィスには近づかな
いのですが、人恋しいらしくてやたらとやってきます。

普通はPCのある仕事机の端で置物のようにじっとしているのですが、一定の時
間が来ると(具体的には彼のおやつタイム)PCの前を行き来して盛んにアピール
し、それでも無視すると椅子に背伸びしてニャーニャーと泣き出します。

◇ 犬のいるお客様
その日に電話で打合せをしたお客様は私よりは一回りほど年上の超ベテラン経
営者で国内外に会社を数社持っておられます。
そしてそのお客様は自宅にご家族の他犬を1匹飼っておられるようなのです。

そんなお客様と時間が来たので電話で打合せを始めるのですが、何やら騒がし
いのです。

運悪く犬の散歩の時間にさしかかったようで”少し待て！後で行くから・・”
とか言った攻防戦が電話の向こうから聞こえてきます。

一方で私の方は用意した資料の上に黒ネコが座っています。
無言で横に追いやろうとすると今度はキーボードの上に座るのです。

どうやら先におやつを寄越せと言うアピールのようです。

お客様も奮戦しておられる様子なので打合せを30分ほど後にしていただいて黒
ネコはいつもの倍ほどのおやつをもらった上で閉め出しました。

◇ テレワークは順調なのだが・・・
私どもの仕事の性格上、テレワークはとても順調です。
会社に出社しているメンバーとのやりとりはTeamsのチャットで問題ないです
し、お客様とも電話やメール、その他通信機材で問題なく出来ています。

問題はこの犬猫です。

そもそも私どもの会社の場合は全員テレワークでも問題ないのですが、会社の
都合と言うよりメンバーの家庭の事情でテレワークが完全には出来ないので
す。

と言うのもまだ幼い子供を子育て中などで、かつ自宅は仕事場を独立できるほ
ど広くないなどの理由で出社せざるを得ないと言うことが問題です。

今や会社のオフィスはそれ自体がテレワーク用のサテライトオフィスのような
もので、子供たちも犬もネコもいないので安心してテレワークが出来ているよ
うです。

◇ 新人の教育
問題は新人の教育で、今年の4月から新しく入社したK君にプログラムを教えな
いといけないことです。

教育係は最古参の私ですのでテレワーク中も教育を日々進めます。
彼はとてもカンのよい人で、私が教える技術をどんどん吸収するのですが、そ
の教材作りがテレワークではちょっと大変です。

私たちの仕事は・・・

・入力インターフェースを作る
・データベースの登録と検索プログラムをする
・印刷を実装する・・・

とても大雑把に言うとこの程度で、それほど難解なわけではないのですが、未
経験の人はどれも概念の理解から始めないといけません。

私どもは基本的に未経験の人しか採用しませんから彼のプログラマとしての技
術は私の教育次第ですのでなかなか緊張します。

特にプログラマと呼ばれる仕事には大きく二つのレイヤーがあって、例えば上
記の学習は一般的なプログラマが習得すべきもので、もう一段階奥に、その
データベスを作るプログラマのコースがあります。

これは本人の適性と意欲次第なのですが、私はどちらのコースにも勧めるよう
に基礎教育を始めます。

現在もプログラマ育成コースの研修を1日に1時間程度、電話と通信で行っていま
す。でもこれだけは出来たら一緒の空間を共有した方がいいかもしれませんね。
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☆ Microsoftさんに感謝
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私は以前からMicrosoftのOneDriveかDoropBoxをサーバーとして利用することを
お勧めしてきました。

◇ ファイルサーバーをクラウドへ
数年前まではファイルサーバーを自社内に持つことが一般的でしたが、サー
バーは元々扱いが難しく、選任のシステム管理者がいない小さな会社でファイ
ルサーバーを運用することにはずっと疑問を抱き続けてきました。

そもそも社内のサーバーと言ってもファイルサーバーで、丈夫なNASがあれば
充分という使い方の上に、管理があまりに難しいからです。

そして適切なバックアップをとらないといけないし・・・・

そこで考えたのが、OneDriveやDropBoxと言ったクラウドサービスにサーバー
を預けてしまうことでした。
安全と思われるこれらのサービスではありますが、万が一を考えて適当なPCに
実体同期をとらせたら、仮にOneDriveやDropBoxが故障しても社内にバックア
ップがあるので安全です。

このプランで唯一の危険はクラウドサーバーで大事故が起こり、データが消失
した状態を同期して、社内のバックアップ機のデータもなくなる可能性だけで
した。

◇ その万が一が起こった？？
とある朝に、あるお客様から”データが全部なくなった・・・”という緊急の
連絡がありました。
まさか！と思ってOneDriveに見に行ったら不完全なデータしか残っていませ
ん。

そんなバカな！と思ってOneDriveのゴミ箱(2段階ある)を見に行きましたがそ
れらしい痕跡がありません。

久々に血の気のひく音を聞きました。

万一、PC側のデータを全部消去してもOneDriveのゴミ箱に残り、さらにそのゴ
ミ箱から削除しても93日間は第二のゴミ箱に残ります。

そして30日前までのある日の状態に戻す機能もありますが、どれも機能しない
ように見えました。

◇ こうなったらMicrosoftさんにお縋りするしかない！
祈るような気持ちでMicrosoftさんに連絡をしてもらいました。
それから1週間ほどは毎日、元あったフォルダーの構造や復旧すべき日時、フ
ァイル名の詳細などをやりとりし、食欲もなくなるほどストレスをためて唯々
待ちました。

これらのデータはかなり重要で何が何でも復旧したかったのです。
Microsoftさんとのやりとりは基本はメールで、まれに向こうから電話がやっ
てきます。

”もし復旧しなかったらどうしよう・・・・”こういったときは悪い結果ばか
りが心に浮かびます。

そして丸1週間後に待ち望んだ答えが返ってきました。

◇ 削除ではなく移動
Microsoftさんからの調査結果のご返事は、データが消失したと思われる日の
夕刻から深夜にかけて大量のデータが隣のフォルダーに移動されたらしい・
・・

と言うものでした。
削除はしていないのでゴミ箱にも復旧ツールにも該当しない？？？
話の筋は通っています。

そこで祈るような気持ちで隣のフォルダーに探しに行きました。
ここは単なる保管倉庫で大量のフォルダーに混じって目的のフォルダーがあ
り、その中にデータが消失した日の登録データもあり、消失ファイル総数と
データの領域の大きさも合致します。

Microsoftさんの調査結果我は正しいようです。

◇ 起こったこと・・・
ふだんこのお客様の担当者たちは自身のPCのOneDriveアプリを使ってファイル
を保管したり編集したりします。
このOneDriveアプリは実に優れもので、WEBにアクセスすることなくファイル
エクスプローラからOneDriveのファイルにアクセスできるにもかかわらず、自身
のPCの領域はほとんど消費しません。

単に見えているだけで、実体ファイルはクラウド上にあります。
ここに自分が作ったファイルを登録すると、直ちにクラウドにアップされると
同時に自身のPCにはしばらくとどまりますがやがて自身のPCには見えてはいる
が実体はない状態が起こります。

このことは私は近年いない大発明だと思っているのですが副作用もありました。

指が曲がってフォルダーごと他のフォルダーにドラッグすると知らない間に移
動してしまうのです。

今回起こったことはこれで、誰の知らないうちに1T以上の巨大な領域が別のフ
ォルダーに移動されたのです。
だから夕方から深夜までかかった・・・・

そしてさらにやっかいなことに翌日に他の担当者がPCを接続した際に、自身が
持っている実体ファイルだけが元のフォルダー名とともに同期され・・・

これが私が事故直後に見た不完全な領域でした。

◇ こんなことがあるのだ・・・・
以前から時々このドラッグによるファイルやフォルダーの移動はお客様のとこ
ろで経験があり、分かっているファイル名を使って検索して無事に探し当てた
ことがあります。

この際の特徴は実際に操作したお客様たちは”いつの間にかなくなった・・”
とおっしゃることです。

今回も最初に気づくべきだったのですが、Microsoftさんに調査していただい
てやっと分かりました。

そしてMicrosoftさんのご尽力に深い感謝をするとともに、OneDriveの安全性
について確信を持ったところです。

以前にも書いた事情で私自身はDropBoxをファイルサーバーにしていますが、O
neDriveは2重のゴミ箱といい、ロールバック機能といい(ある日のある時間の
状態に戻せる)とてもわかりやすく安全です。

やはり今どきは社内にサーバーを置く時代ではありません。
とても安価で巨大な領域を借りることが出来、安全性と利便性は遙かに上です。
今回は身の細るような思いをしましたが、それでもファイルサーバーはクラウド
に預けることをお勧めします。