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◇ もうすぐオリンピックの閉会式 ・・・・・・ 第703
☆モバイルオフィスの作り方 ★
Vol.0703

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□ ワインバーグ先生と増川先生を追悼
□ 若者たちのモバイルオフィス

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☆ ワインバーグ先生と増川先生を追悼
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この2週間は本当に忙しい期間で、エアコンのないサテライトオフィスで汗を拭
きながらプログラムにお励んでいましたが、相次ぐ訃報に接しちょっと動揺しま
した。

◇ ワインバーグ先生のご冥福を祈る
スティーブン・ワインバーグ先生はその難しい理論の1/100も理解はできない
ものの、世界で初めてヒッグス粒子をご自身の理論に組み込んで、極めて評判
の悪い素粒子論を展開されたそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0

実は私は未だにヒッグス粒子(ヒッグス場)に懐疑的で、そもそも素粒子論はそ
の前提を間違えているのでは??と疑っています。

とはいえ、NHK特集の”神の数式”で拝見して私達のような全くの素人になん
とか素粒子論を伝えようとする姿勢に感銘を受け、熱心に量子論の記事を探し
てほんの端っこを学びました。

私の素粒子論の体験と学習はワインバーグ先生のおかげとも言えます。
先生のお説はほぼ未だに理解できていませんが、質量を持たないことになって
しまうその時期の革新的な理論(その他に中国出身の楊先生もここで行き詰ま
る)を新たな・・・しかも未発見の粒子を前提に説明を試み、その後のスタン
ダードになるわけです。

そしてこの発想には南部陽一郎先生の”自発的対称性の破れ”も関係している
とか・・・

ワインバーグ先生を心から尊敬していましたので訃報をお伺いしたときにはか
なり衝撃を受けました。
先生の理論のおかげで新しい素粒子論が発展したようなのですが、その後には
私などにもわかるような進化を知ることができていないからです。

つまり私の中ではワインバーグ先生の時代で素粒子論は進化が止まっているわ
けです。
もっと時代が進んで素粒子論がこなれてくると新しい進化を説明してくださる
方が出てくるかもしれませんが、私の中ではワインバーグ先生は素粒子論の
ヒーローだったのです。

心からご冥福をお祈りいたします。


◇ 増川先生のご冥福を祈る
驚きと悲しみの中で続いて増川先生の訃報を聞きました。
信じられない思いです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%8A%E5%B7%9D%E6%95%8F%E8%8B%B1

ヒッグス粒子発見のニュースを見ているときに増川先生が”ヒッグス粒子とい
う説明はイメージしやすく言っているだけであの説明はインチキなのね、ヒッ
グス場と説明すべきなのですよ!”とおっしゃっておられたのを伺い、私の素
粒子論への疑義は少し薄れました。

なるほど・・・と思った次第です。物質を構成する最小単位の更に最小である
素粒子には力を伝える素粒子がある・・・ということの中で最後の難関がヒッ
グス粒子だったそうで、私はその当時も今も粒子が力(この場合は重力)を伝え
るという説明には全く納得していません。
しかし磁場のような何らかの場であるというのなら少しは理解できそうです。

増川先生は当時発見されていた素粒子が3個なのは少なすぎて6個以上あるとい
う予言をされてノーベル賞を受賞されたそうです。
どうやったらそんな結論を思いつくのかさえ理解できていませんが、そして3
個が6個なら何がどう違うのかもよくわからないのですが、とても偉大な発見
だそうです。

でもそんなことより私にはヒッグス粒子で世間が大騒ぎし、私は大混乱してい
るときに”ヒッグス場”という概念を教えてくださったことのほうが遥かに重
要です。

未だに素粒子論には極めて懐疑的なのですが、それでも増川先生のおかげで少
しわかる気がしています。
私にとっては真理をわかりやすく説明してくださった師のお一人でありまし
た。
心からご冥福をお祈りいたします。

◇ 素粒子論に対する疑義
さて尊敬するお二人のご冥福をお祈りしたばかりではありますが、私の素粒子
論に対する疑義の源を少しお話します。

素粒子が集まって陽子や中性子ができて原子核ができ、やはり素粒子製の電子
と組み合わさって原子ができる・・・・

その原子の中の中性子や原子の数で原子の性質が決まる・・・ということが私
がかろうじて理解している牧歌的な物理学の様子です。
たった1個の陽子と1この電子からできている水素は小さくて軽く宇宙で最も
豊富にある原子だと理解しています。

ところがその水素が集まって自らの質量=重力で押し合いをして膨大な圧力と
温度で核融合を初めて星が生まれる・・・
核融合の結果、陽子が2個結合して2個??の電子とともにヘリウムになるの
だそうです。

このような物理学はそれなりに理解できます。実際に宇宙で観測でき、毎日眺
めている太陽はむき出しの核融合炉であることも知っています。

わからないのはもっと小さな素粒子の世界のお話です。
素粒子には極めて不可解な性質があります。
例えば光は波であり粒子である・・・といった話とか(すでに古典の世界だそ
うですが)量子もつれもそうですしヒッグス場もそうなのです。

光以外の素粒子はヒッグス場の影響を受けて光の速度にはならない=質量が与
えられる・・・というのは理屈としてはわかるのですが、この説明で質量が与
えられるということと重力の関係が信じられないのです。

質量があれば重力があると素朴に信じる私にはヒッグス場の速度との関係は理
解できるのですが重力との関係が理解できません。

何より素粒子たちの奇妙な振る舞いが、それの集合である物質のふるまいとあ
まりにかけ離れているように思えることです。
同じものなのですから同じふるまいをしそうなのに、素粒子で説明できること
がそれを数え切れないほど含んでいる物質ではそうならないことの説明をあま
り聞いたことがありません。

ウランやプルトニウムの核分裂反応はまさに原子物理学で説明されたことが現
実で起こっているわけですからそのあたりはある程度わかるようなのですがこ
れは素粒子論ではなくてE=MC2というアインシュタイン先生の相対性理論方の
ようです。

◇ ため息の出そうな素粒子論
量子もつれなどその最たるもので、本当に実在してもし利用できたら光ケーブ
ルより高速なインターネットができそうな気がしますが、本当にあるのか??
という疑念を持っています。
(この疑念はアインシュタイン先生もお持ちだったそうです)

素粒子の振る舞いは確率でしか言えないということに対してアインシュタイン
先生は”理論に問題があるからだ”とお考えだったようで、私の直感もこれに
近いものです。

部分的にはそれぞれ正しいのでしょうが、全体を説明できる理論ではないので
は??と思う次第です。

素粒子論はビッグバンを始め、インフレーション理論やマルチバースなど多彩
な予想を生んでおり、なんだかとりとめのない様相を呈しているように思えま
す。

ニュートン力学以後の物理学は私のようなろくに勉強をしなかったものには極
めて難解なのですが、光の速度を中心に時空を説明されたアインシュタイン先
生の難解なお話も私の直感にはそれほど違和感がなかったのですが、素粒子論
に対しては今でも私の直感が反論しています。

この先にはもっと奇妙な紐理論(超弦理論)もあって、頭がいたいのですがNHK
さんのおかげでこの世は10次元(以上)あるということはなんとなく理解しか
けています。

でも納得はしていません。
このあたりの話は西方浄土のお話と同じぐらい不可解で、ほぼ信じられませ
ん。
それでも阿弥陀如来は信じるものを救ってくだされうそうですが、素粒子論を
信じたからと言って救われるわけでもなさそうですし・・・・


真夏の夜の戯言は横にのけて、私に難解な素粒子論を少しだけ教えてくださった
偉大なお二人の師のご冥福を心からお祈りする次第です。
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☆ 若者たちのモバイルオフィス
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ある日、ある若者から”ノートPCを購入するのですが出張先でいつもの仕事をで
きますか?”と尋ねられました。

そう・・・この話題は私の専門中の専門であるモバイルオフィスの話題です。


◇ 長期の出張
この若者は私どもがシステムを担当するあるお客様の会社で重要な仕事を担っ
ている方で、この度長期の出張に出かけるそうです。

縁というのは面白いもので、この若者の会社の仕事はかつて私が長期の出張を
したときの仕事とは全く別なのですが、行き先は同じ夏の東北です。

夏の東北は私の感想では”縄文の風景を残す青い森だ・・・”というものです
が、彼はそこに断続的に数週間の出張をするそうです。

問題は彼がその会社の給与計算全般を担っていることです。

御存知の通り、給与計算とは月に一度、定期的な時期に必ず行わなければなら
ない処理で、なんで長期出張??とは思いますが優秀な人材はえてしてそんな
ものですね。

◇ お出かけセット
私が長期出張していた時代(1990年代から2000年代)はモバイルオフィ
スと言ってもPHSカードを使って以下のようなセットを用意していました。

・ メール
・ 経費精算
・ インシデントメモ
・ 各種資料

そのような乏しい道具でも、出張先でかなり効率的に仕事ができたのでとても
嬉しかったのですが、技術的にはかなり難しい道具たちでした。


で・・・今回は・・・・

・ メール
・ インターネット
・ OneDrive

この頃のノートPCに専用の通信機材をつけて、用意されました。
今回話題の給与計算は私が以前制作したHTML5製ですからインターネットさえ
あればこのPCで完結します。

問題はIPアドレスの発信制限をかけているので接続ごとに変わるかもしれない
IPアドレスを登録する方法の説明ぐらいです。

この会社の必要なデータはOneDriveに格納されていて、ノートPCを購入直後に
OneDriveアプリで同期しましたから出先でもすべてのデータにアクセスできま
す。
(しかし実体ファイルが存在するわけでもない)

う〜〜〜ん、出張中でも会社のオフィスと何も変わらないじゃん!!

これが現代のモバイルオフィスなのですね。
彼が日々使うアプリはHTML5製(インターネットが使えればどこでも使える)
ですし、メールはIMAP,POPともに同じくインターネットさえつながればどこで
でも使えます。

その上、会社で操作するすべてのデータはOneDriveを介して会社にいるときと
同じように使えるわけです。
会社のオフィスのPCとは何も違いません。

そのうえ、技術的にも極めてシンプルです。最新のノートPC1台と通信機材の
み・・・

◇ あとはモバイルオフィススポットだけ
ノートPCですから机と座れる椅子、そして飲み物が必要ですが移動中の電車や
空港、そして長期で滞在するホテルなど快適な場所はたくさんあります。

モバイルオフィススポットと作業時間に事欠かないのが長期の出張です。
しかも万が一、ノートPCを紛失してもこのPCにはほとんど実態データは残りま
せん。

サーバー側でこのPCに許したセキュリティーを削除すれば、残るのは新品に近
いのーとPCだけでセキュリティー的な心配も何もありません。


気づいたらとんでもない時代になっていました。
私は自宅のテレワーク用のオフィスをサテライトオフィスと呼び、出先の移動
中に使う機材をモバイルオフィスと呼んでいますが、今ではこの差は殆どない
ようですね。

スマホなど本当のモバイル機材で操作する場合はモバイルオフフィスですが、
ノートPCやタブレットなどの場合はサテライトオフィスと呼ぶべきかもしれま
せん。

会社のオフィスとコンピュータ的には何も違わないのですから・・・



少しづつ進化して便利になった・・と喜んでいしたが、便利になったどころでは
ありません。会社のコンピュータシステムごと安全に持ち出して出張に行ける時
代がすでに来ていたのです。
アルビン・トフラー先生の予言された第3の波は気づかぬうちに私を追い抜いて
いたかもしれません。
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[モバイルオフィスの作り方]はサボのマナベが日々気づいたこ
とや思ったことをお天気の良い日の縁側に座ってポツリポツリと
お話しするようなマガジンです。
ご意見などもあることと思います。
もしご意見等がありましたらお寄せいただければ随時話題にして
いきたいと思います。
 
 
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